子宮体がん(子宮体癌)の腫瘍マーカー

腫瘍マーカーの利点・欠点

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腫瘍マーカーは正常な細胞からも多少はつくられますが、がん細胞から特に多くつくりだされるたんぱく質や酵素で、がん(癌)の有無や種類、進行状態を示す指標となります。腫瘍マーカーの検査は、一般に血液を採取するだけで容易に検査できるため広く普及しています。また、腫瘍マーカーの数も50を超えるまでになっています。

子宮体がん(子宮体癌)では腫瘍マーカーの数値を調べることで手術後の取り残しがないか、抗がん剤や放射線治療の効果があったか、再発の兆候がないかなどをおおよその目安として判断することができます。

腫瘍マーカーの検査は採血するだけで簡便な方法ですが、いくつかの不確実な面もあります。

  • 腫瘍マーカーは偽陽性を示すこともある
  • ある程度子宮体がん(子宮体癌)が進行しなければ陽性(高い値)を示さないことがある
  • 進行子宮体がん(子宮体癌)でも陽性にならないこともある
  • 複数の臓器でつくられるためがん(癌)がある臓器を特定できない

そのため、腫瘍マーカーが高い値を示した場合でも、がん(癌)の疑いがあるに過ぎず確定検査には画像検査などを平行して行う必要があります。腫瘍マーカーが高値というだけではがんの確定診断はできません。

子宮体がん(子宮体癌)の腫瘍マーカー

現在、子宮体がん(子宮体癌)の腫瘍マーカーとしては主にCA125、CA19-9などが臨床の現場で用いられています。これら腫瘍マーカーは早期子宮体がん(子宮体癌)の診断には陽性率が低く、がん発見のための検査としてはあまり有用ではありません。また、進行子宮体がん(子宮体癌)でも約半数の症例で陽性を示すに過ぎず子宮体がんを発見するという目的には向いているとは言えません。

腫瘍マーカーは再発・転移の指標や、手術や抗がん剤治療の治療効果の判定基準として用いられたり、術後の経過観察で定期的に測定し再発を監視するために利用されます。

※各マーカーの基準値は使用するキットの違いで基準値が異なります

CA125-子宮体がん(子宮体癌)の腫瘍マーカー

【基準値:35(U/ml)以下-IRMA法】

CA-125は腺がんで上昇する腫瘍マーカーです。
子宮体がん(子宮体癌)での陽性率は30%~40%と低いのですが、進行した症例では陽性率が上昇する傾向にあります。
リンパ節転移や子宮頸部浸潤、腹水細胞診陽性、卵巣転移などが認められるときに高値になるので、腫瘍の進展予測や治療効果の評価に利用できます。

CA-125は卵巣がんでの陽性率がとても高いことで知られています。
他に膵がんや肝がんでも上昇します。
子宮内膜症でも上昇してしまうことがあります。

CA19-9-子宮体がん(子宮体癌)の腫瘍マーカー

【基準値:37(U/ml)以下】

CA19-9はすい臓がん(膵臓癌)や進行した消化器系腫瘍(進行胃がんや大腸がん)などで高頻度かつ高濃度に検出される優れた腫瘍マーカーの一つです。良性疾患における偽陽性率は低く、その場合も100U/mlを超えるような異常高値例は比較的稀になります。

異常値を示す悪性疾患
すい蔵がん、胆道がん、進行大腸がん、進行胃がん、卵巣がん、子宮体がん、肺腺がん
異常値を示す良性疾患
すい炎、胆石症、卵巣のう腫、気管支拡張症

 

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