胃癌の再発-胃癌の転移

胃癌はどのように転移するのか

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胃癌は進行すると周囲のリンパ管に浸潤し、リンパ節に転移して全身に運ばれるリンパ行性転移をきたしたり、あるいは血管に浸潤し血流にのって肝臓や肺、骨、脳など遠隔臓器に転移する血行性転移をきたしたり、さらには胃がんが漿膜を破って腹腔内にがんが露出しがん細胞が散らばる腹膜播種性転移を起こすこともあります

胃癌の転移の可能性が極めて低い局所にとどまった癌である場合には内視鏡切除や外科切除による治療だけを行います。

しかし、リンパ節に転移があった場合や、転移は無くとも再発の危険が高いと判断された場合には抗がん剤療法が行われることがあります。

また、胃癌が肝臓や肺、骨、脳など遠隔臓器への転移があったり、腹膜播種していた場合にも化学療法(抗がん剤治療)が行われます。

遠隔転移した胃癌の治療

胃癌の主な転移先

肝臓への転移(肝転移)、肺への転移(肺転移)、腹膜転移(腹膜播種)、骨への転移(骨転移)、脳への転移(脳転移)が主な転移先です。

胃から離れた肝臓や肺、骨、脳にがんが転移するのは、血液やリンパ液の流れにがん細胞が乗ってそれらの臓器に運ばれ、増殖したものになります。

肝臓や肺など限られた臓器に転移した場合の治療

転移巣の手術療法-肝転移、肺転移した場合の手術療法

一般的にがんが他の臓器に転移(遠隔転移)した場合には手術は行わずに抗がん剤治療などを行います。胃癌が他の臓器に転移した場合は胃にあるがんだけを取り除いても他の臓器のがんが残ってしまうためです。

しかし、以下の条件を満たした場合には転移巣の切除が行われることがあります。

  • 転移巣のすべてを取りきることができる
  • 確認されている以外に転移がない
  • 手術に患者さんの体力が耐えられる
  • 肝臓や肺を切除しても手術後の生活に支障がない
  • 原発巣の胃がんが治せる
肝動注化学療法-肝臓転移(肝転移)時の治療

肝動注化学療法とはリザーバーあるいはポートと呼ばれる小さな薬液注入装置を皮下に留置し、細い管(カテーテル)を通して肝臓の動脈(肝動脈)内に抗癌剤を持続的に注入する治療で、肝臓以外に転移がない場合に行われることがあります。

動注化学療法のメリットは高濃度の抗癌剤が肝臓の転移巣に直接届くので通常の抗がん剤治療に比べて腫瘍縮小効果が得られやすいという点や、必要な抗がん剤の量も少なくて済むため副作用も少なくなる点があげられます。

ラジオ波焼灼療法-肝臓転移(肝転移)時の治療

ラジオ波焼灼療法とは体の外から特殊な針を腫瘍に突き刺し針の先から熱を発生させがんを死滅させる治療法です。

緩和手術-腹膜転移(腹膜播種)時の治療

緩和手術とは、がんを治すための手術ではないが症状を和らげるために行う手術のことで、人工肛門やバイパス手術などがあります。腹膜播種によって吐いてしまったり、腸閉塞を起こしたりした場合に緩和手術を行うことがあります。

広範囲に転移した場合の治療

肝臓転移や肺転移が複数個所に拡がっていたり、骨転移、脳転移した症例では手術によってがんを切除しても、全身を血液やリンパ液の流れに沿ってがん細胞が回っているため、他の部位にがんが出来てしまいます。手術は体に大きな負担を掛けますから、一部の例外を除いて手術はしません

肺転移(転移性肺腫瘍)や肝転移(転移性肝腫瘍)、骨転移(転移性骨腫瘍)、脳転移(転移性脳腫瘍)など遠隔転移を有するケースでは主に全身治療である化学療法(抗がん剤)が治療の中心となります。他に症状緩和を目的として放射線治療が行われることもあります。

遠隔転移した場合でも、最初にできた胃癌と同じ性質を持っているため、胃癌治療に使用する抗がん剤を用いて治療を行うことになります。

詳しくは胃癌の化学療法をご覧ください。

当院では胃癌と診断されてもQOL(生活の質)を維持していくためには体力を付け、免疫を整えていく事が大切だと考えています。
 
当院では患者さんやご家族・ご親戚・ご友人など皆様の笑顔が戻るように最大の努力を惜しむことなく相談・診察にあたります。

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