前立腺がんを克服するために出来ることがあります。


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早期前立腺がんの方は完全に前立腺がんを克服できるように、そして リンパ節転移や骨転移など転移が拡がっている進行前立腺がん、あるいは末期前立腺がんで余命宣告を受けた方も前立腺癌の名医と言われる方に治療が難しいといわれた方もQOLを維持・向上し充実した人生が送れるよう、そして大幅な延命、治癒を目指せるようお手伝いできればと考えております。

メール相談は無料です。

皆様からのご相談をお待ちしております。

前立腺癌の薬物療法


薬物療法について

内分泌療法について

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前立腺は男性ホルモンの影響を受けて成長していきます。
ですので男性ホルモンを遮断すると前立腺は萎縮します。

前立腺の性質を引き継いでいる前立腺がんも、やはり男性ホルモンの影響を受け増殖します。
内分泌療法は、前立腺がんに男性ホルモンが届かないようにして、がんの増殖を抑える治療法です。
多くの人に有効で、おおよそ90%の人で前立腺がんを抑えると言われています。

転移が見つかったり予想されるときは内分泌療法(ホルモン療法)が治療の中心となります。 転移先の腫瘍も前立腺癌の性質を引き継いでいるため、内分泌療法(ホルモン療法)が有効なのです。

主な副作用は性機能障害(ED)です。それ以外に大きな副作用がなく、内分泌療法は日本では初期がんの段階から用いられることも少なくありません。

ですが内分泌療法(ホルモン療法)には、副作用とは別の重大な問題があります。
それは、いつか効きめが出なくなってしまうことです。

前立腺がんが影響を受ける男性ホルモンは精巣と副腎から供給されます。 体内の男性ホルモンは精巣で95%、副腎で5%が作られますが、前立腺においては副腎からの男性ホルモンの影響をより強く受けます。
前立腺が影響を受ける男性ホルモンの40%は副腎から供給されているとの研究データがあります。

精巣摘除術(去勢術)

男性ホルモンを作り出す精巣(睾丸)を切除し、前立腺がんの増殖を抑えます。この治療は安価で副作用が少なく、一回で済むというメリットがあり、よく行われてきました。

ですが男性ホルモンは副腎からも分泌されるため、精巣の摘除だけでは確実に前立腺内の男性ホルモンを遮断できません。
また永久に効果があるわけではなく、薬物治療と同じようにいつかは効きめがなくなってしまいます。

抗アンドロゲン剤

前立腺が男性ホルモンを受け取れないようにします。細胞内のアンドロゲン受容体に結合することで、がん細胞と男性ホルモンの結合を阻害します。
クロルマジノン(商品名:プロスタール)
フルタミド(商品名:オダイン)
ビカルタミド(商品名:カソデックス)

これらの薬剤は内服薬ですので、外来で処方してもらえます。

抗アンドロゲン剤が効かなくなってきたときに、抗アンドロゲン剤を中止すると逆に前立腺癌が数ヶ月おとなしくなることがあります。
この現象を抗アンドロゲン除去症候群(抗アンドロゲン剤中止療法)といって、30%~45%の人でPSAが半分以下になります。
これは治療を続けているうちに前立腺癌が、逆に抗アンドロゲン剤を利用して増殖するようになるのが原因です。ですから抗アンドロゲン剤を中止すると一時的に前立腺癌は抑制されるのです。

LH-RH(黄体化ホルモン放出ホルモン)アゴニスト

男性ホルモンは視床下部から放出されるLH-RHにより下垂体が刺激を受けることにより増加します。LH-RHアゴニストは下垂体に刺激を与える薬剤ですが、これを持続的に続けると逆に下垂体はLH-RHによる反応が低下し、結果として血中の男性ホルモン濃度が低下します。
治療効果は精巣摘除術(去勢術)に匹敵します。

問題は一時的に男性ホルモンが増えることです。 その防止のために抗アンドロゲン剤を前もって投与することがあります。

ゴセレリン(商品名:ゾラデックス)
リュープロレリン(商品名:リュープリン)

LH-RHアンタゴニスト

現在開発中ですが、既存の薬剤に比べて作用面、副作用面で期待されている薬剤です。

※アゴニストとは体内ホルモンなどと同じように振舞う薬剤のことで、アンタゴニストは自分自身は作用を持たず体内ホルモンなどの作用を阻害する薬剤のことです。

MAB療法(maximum androgen blockeade)について

LH-RHアゴニストと抗アンドロゲン剤を併用して、最大限に男性ホルモンを抑えることを目的にした治療法です。
LH-RH単独使用に比べて有意に前立腺癌の増殖を抑えることが示されています。日本において多く選択される治療法です。

エストロゲン剤(卵胞ホルモン剤)

単独のエストロゲン剤は以前は使われていましたが、血栓症の副作用が報告され、現在は前立腺がん(前立腺がん)の治療には使われていません。

エストラジオール(エストロゲンの一種)とナイトロジェンマスタード(アルキル化剤:抗がん剤)を組み合わせた薬剤があります。(商品名:エストラサイト)
他の内分泌療法(ホルモン療法)が無効となった場合に用いられることがあります。
やはり重大な副作用として血栓症が起こる心配があります。
胸が張る(女性化乳房)は重大な副作用ではありませんが、比較的多く起こります。

内分泌療法の副作用

男性ホルモンを抑え続けていると、ホットフラッシュとよばれる女性の更年期に似た症状が出やすくなります。
のぼせ、ほてり、灼熱感、発汗を感じることが多いです。 またED、体重増加、筋力低下、骨量減少が起こることがあります。

その他の薬剤

化学療法(抗がん剤)について

前立腺がんは内分泌療法がよく効くため、それが無効な場合に抗がん剤の使用が検討されます。
前立腺がんに有効だとされる薬剤はあまりありませんが、最近はドセタキセル(商品名:タキソテール)という薬剤が注目されています。

副作用は内分泌療法(ホルモン療法)とは比べものにならないほど多く、また重大なものもあります。
骨髄抑制、肝機能低下、脱毛、神経障害による手足のしびれなどがよく起こります。
白血球が減少するために感染症にかかりやすくなるのが危険です。

ビスホスホネート製剤について

ビスホスホネートは骨を丈夫にする作用を持っており、骨粗鬆症の治療で使われてきました。 その中のゾレドロン酸(商品名:ゾメタ)は非常に強力な作用を持っており、がんの骨転移の痛みの緩和に効果があります。

骨は骨芽細胞と破骨細胞の働きにより、少しずつ入れ替わっています。骨折してもしばらくすると骨がくっついてしまうのは骨芽細胞と破骨細胞のおかげです。
がんの骨転移が起こった場合は、転移巣から骨が血中に過剰に溶け出します。 ビスホスホネートは破骨細胞にアポトーシスを起こさせ、その働きを抑えます。
そうすると骨を作り出す骨芽細胞が優勢になるので骨の溶出が抑えられます。

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