膵臓癌の外科手術

膵臓癌の手術療法

治療には、手術療法、放射線療法、化学療法(抗がん剤)などがあります。

膵臓癌は手術後の予後が著しく悪い癌の代表例ですが、化学療法や放射線療法の効果は低いため、がんの治癒を期待できる治療の中心は手術療法となります。

しかしながら、根治手術が行われた患者においても多くのケースで術後早期の再発が認められるという事実があります。

■膵癌全国登録調査報告による治療法別の生存率

pancreas6_list3

また、膵臓がんの手術は標準手術でも周辺臓器を一緒に切除する大手術であり、術死(術後1ヶ月以内に死亡すること)や術後在院死亡(術後一度も退院することなく死亡すること)も多くなるため、膵臓がんの手術に対しては十分な検討が必要です。

膵臓癌の手術適応基準は一般的に下記の通りです。

  1. 肝臓転移や肺転移などがない
  2. 腹膜播種(おなかの中にがんが拡がっている状態)がない
  3. 大きな血管にがんが拡がっていない

膵臓癌の手術療法の選択肢

手術はがんの位置や広がり具合によって次のような方法が選択されます。

膵臓癌の外科手術-膵頭十二指腸切除

膵頭十二指腸切除は、膵臓の頭部(膵頭部)を中心にがんがある場合に行われる手術で、十二指腸と胆管、胆のうを含めて膵頭部を切除します。切除後には、膵臓、胆管、消化管の切除した部分をつくり治す「再建」が必要になります。

がんが胃の近くにある場合には胃の一部を切除することもあります。門脈という血管に癌の浸潤が疑われる場合は、門脈の一部も含めて合併切除を行い再建します。

膵臓癌の外科手術-膵体尾部切除

膵体尾部切除は、膵臓の頭部よりも尾側にがんがある場合に膵頭部側を残して膵臓の体尾部と脾臓を一緒に切除します。切除後の消化管の再建は必要ありません。

膵臓癌の外科手術-膵臓全摘出

がんの範囲によっては、膵全摘術といって膵頭十二指腸切除と膵体尾部切除を一緒に行い膵臓のすべてを切除する手術が行われることもあります。

この手術を行った場合には膵臓の外分泌機能や内分泌機能が失われてしまいますので、術後には消化を助ける薬を飲んだり、インスリン注射を打つ必要があります。

膵臓癌の外科手術-姑息手術

がんが進行している場合には、症状を取り除くことを目的とした手術が行われることもあります。例えば、胆管が詰まっている場合には胆管と小腸とをつなぐことで胆汁の流れを確保する手術が行われる事があります。また、十二指腸が詰まっている場合には、胃と小腸とをつなぐバイパス手術を行い食事が取れるようにすることもあります。

膵臓癌手術後の予後を改善するために

手術は技術的にも難しく、また早期の膵臓癌でも再発率が高いことはご理解いただけたかと思います。

当院では術後の予後を改善するために積極的に代替医療を取り入れることをお勧めしています。詳しくは膵臓癌の無料相談をご利用ください。

 

すい臓癌情報の関連記事
  • 膵臓癌
  • 特徴、発生原因
  • 症状
  • 画像検査
  • 腫瘍マーカー
  • ステージと生存率
  • 手術
  • 放射線・抗がん剤治療
  • 再発・転移
  • 痛み緩和、症状改善