膵臓癌の特徴、発生原因は?


このページでは膵臓の働きや好発年齢、罹患数と死亡者数、外分泌腫瘍と内分泌腫瘍の違い、

膵臓癌の発生原因、膵臓癌患者に多い生活習慣や嗜好品などを解説いたします。
膵臓癌の名医と言われる方からも治療が難しいといわれた方もお気軽にご相談ください

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膵臓癌の特徴、発生原因


膵臓癌の種類(組織型)と特徴

膵臓の働き

膵臓(すいぞう)は食物の消化を助ける消化酵素であるアミラーゼ、リパーゼ、トリプシノーゲンを含んだ膵液をつくる外分泌の働きと、インスリンやグルカゴンなど血糖値の調節に必要なホルモンを産生する内分泌の働きの2つの役割を担っています。

膵液は膵管によって運ばれ肝臓から膵頭部の中に入ってくる総胆管と合流し、十二指腸乳頭部へ流れます。

洋梨を横に置いたような形をしており、右側のふくらんだ部分は膵頭部、左側のすぼんだ部分は膵尾部、真中は膵体部といい、それぞれ膵頭部がん、膵尾部がん、膵体部がんと分類されます。

できる部位によってがんの性質が異なるということはありませんが、膵頭部にできたがんと、膵体部や膵尾部にできたがんでは、膵臓癌の手術の術式が異なってきます。

膵臓癌とは

膵臓にできるがんのうち90~95%は膵管の細胞にできる膵管がんです。膵臓癌といえば通常この膵管癌のことを指します。

膵臓癌の発症年齢は40歳未満で発生することはまれで40歳代後半から50歳代になるにつれ徐々に増え、60歳~80歳代が全体の80%を占めます。また、膵臓癌は男性の方が女性に比べて1.3~1.5倍ほどリスクが高くなります。

膵臓は身体の中心部にあり、胃・十二指腸・小腸・大腸・肝臓・脾臓などの臓器に囲まれているため、膵臓癌を小さな初期の状態で発見するのがとても難しく、見つかったときには既に進行がんとなっていることが多く、生存率の低い難治性のがんの代表です。

2006年の膵臓癌の罹患数は25490人ですが、それに対して年間死亡者数は23366人です。この数字からも膵臓癌が非常に厳しいがんであることがわかると思います。
そして2010年の数字では、死亡者数は28017人に増加しています。

膵臓には大きく分けると外分泌(トリプシンなど消化酵素の分泌)と内分泌(インスリンなどホルモンの分泌)という2つの働きを担っており、何れの細胞からも癌が発生する可能性があります。

外分泌腫瘍-膵臓癌の分類

外分泌腫瘍は全体の約95%を占めます。外分泌腫瘍の中でも最も発生する確率が高く、予後不良で進行が極めて早い「浸潤性膵管癌(根治切除後5年生存率約10%)」が全体の90%を占めます。一般に膵臓癌といえば浸潤性膵管癌を指しています。

他に膵管内に粘液を分泌するため膵管拡張や乳頭口開大などの特徴的な臨床像を呈する事が多く、粘液によって惹起(じゃっき)される急性膵炎や膵管拡張により比較的早期に発見されることの多い「膵管内腫瘍(切除後5年生存率約80%)」や、粘液を貯留した嚢胞を形成する「嚢胞腫瘍(切除後5年生存率約50%)」などがあります。

内分泌腫瘍-膵臓癌の分類

内分泌腫瘍には、分泌するインスリンの関係で低血糖を呈する「インスリノーマ」や分泌するガストリンの影響で胃酸過多になり難治性の消化性潰瘍や水様性の下痢を呈する「ガストリノーマ」、分泌するグルカゴンの影響で高血糖症状や口内炎・皮膚炎などを呈する「グルカゴノーマ」などがあります。

膵臓癌の発生原因

膵臓癌の発生は年々増加してきており、今後も増えていくであろうと予想されています。

慢性膵炎、糖尿病
急性膵炎や慢性膵炎、糖尿病、胆石症などの病気はリスク要因と考えられています。特に糖尿病や慢性膵炎では炎症を繰り返すために膵臓癌が発生しやすくなる可能性があります。

喫煙

疫学調査によると、毎日の喫煙は膵臓癌発生のリスクを数倍高めると考えられており、また、肉食(動物性脂肪・動物性たんぱく質)を好む方も発生リスクを高めます。特に喫煙と肉食が重なると相乗的にリスクは高まると考えられています。

生活習慣、嗜好品

また、肥満の方、夜間作業の多い方にも膵臓癌発生が多い事が報告されています。一方で果物や野菜、食物繊維や軽い運動は発生リスクを低下させると考えられています。

コーヒーに関しては1日5杯で2~3倍の危険率の上昇があると1980年代前半に米国の研究で報告されたが、その後の研究ではこれを否定する報告が多く今ではコーヒーの飲用と膵臓癌発症とは関係がないというのが国際的に一致した見解になっています。

最近では有機塩素化合物であるDDTやPCB、農薬、色素、石油関連の化学物質などもリスク要因ではないかとという報告があります。

食生活や嗜好品などの生活習慣に気をつけていれば膵臓癌の発生リスクは大幅に低下すると考えられますので、予防のため、再発予防のために気を配ることが大切です。

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