膵臓癌の予後を改善する治療法

 

すい臓癌(膵臓癌)の種類

膵臓から発生したがんのことを一般に膵癌と呼びます。膵臓は胃の後ろにある長さ20cmほどの細長い臓器です。

右側はふくらんだ形をしており左側は細長い形をしています。右側を頭部、左側を尾部、その間の1/3ほどを体部と呼び、それぞれの部位に発生したがんを膵頭部がん、膵尾部癌、膵体部癌と言います。

膵臓の主な働きは消火液(膵液)をつくること(これを外分泌という)と血糖を調節するホルモン(インスリンやグルカゴン)をつくること(これを内分泌という)です。膵臓にできるがんのうち90%以上は膵液を運ぶ膵管から発生する膵管がんです。膵臓がんとは通常、膵管癌のことをさし、内分泌細胞から発生する膵内分泌腫瘍とは性質が異なります。

膵臓癌は早期発見が困難な難治性のがん

膵臓癌治療においては、主に外科的手術・放射線療法、化学療法(抗がん剤治療)などの治療が柱となります

膵臓癌は初期症状に乏しく、早期発見が非常に困難ながんです。

また、極めて進行が早く、食欲不振や体重減少、腹部(みぞおち周囲)の痛み、背部・腰部の痛み、下痢や便秘など自覚症状が現れれたときには既に進行がんとなっていて手術適応とならないことも少なくありません。

膵臓癌は手術しただけでは安心できない

膵臓癌の手術は膵頭十二指腸切除など体への負担が大きく難易度の高い手術であるため手術中に亡くなってしまう方や手術後退院することなくなくなってしまう方も少なからずいらっしゃいます。

過酷な手術を乗り越えたとしても安心はできません。ステージ1の早期がんで手術を行い、きれいに癌を切除できても(根治手術後でも)1年生存率はわずかに50%、取り残しがあった場合(姑息手術の場合)の1年生存率はわずか13.7%にすぎないのです。

極めて高率で手術後に再発してしまうため、膵臓癌の手術後には化学療法(抗がん剤等)や放射線療法などが積極的に行われますが、副作用に苦しんでいる方が多く見受けられます

膵臓癌は通常の治療だけでは不十分

手術後に再発・転移した膵臓癌の治療は抗がん剤の治療が中心となりますが、症状緩和が主な目的になることを知っておく必要があります。

初診時に肝臓や肺などに転移を有する進行がんと診断された場合は手術適応とはなりません。この場合も抗がん剤治療が中心となりますが、やはり長期にわたり病状進行を抑えていくことは難しいのが現実です。

再発を心配するあまり精神的に不安定になったり、副作用で辛い思いをしたり、あるいは病状悪化を十分に抑えることができずに苦しまれている方は本当に多く見受けられます。

このように考えますと、西洋医学的な治療だけでは本当の意味で満足のいく膵臓癌治療が行えていないのではないかと思われるのです。

 

膵臓癌情報目次

  1. 治療、症状、膵臓癌を克服する治療法
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  2. 特徴、発生原因
    膵臓癌の種類(組織型)と特徴、発生原因について。
  3. 初期症状|進行時の症状
    膵臓癌の初期症状や進行した時の症状、黄疸などの自覚症状について。
  4. 検査-画像検査
    超音波検査(エコー検査)や超音波内視鏡検査(EUS)、CT検査(CTスキャン)、内視鏡的逆行性胆管膵管造影(ERCP検査)、磁気共鳴胆管膵管造影(MRCP検査)、血管造影検査、PET検査について
  5. 検査-血液検査(腫瘍マーカー)
    膵臓癌の腫瘍マーカー(CA19-9やDUPAN-2、Span-1、エラスターゼ1、CEAなど)について
  6. ステージと生存率
    TNM分類による膵臓癌の進行度(ステージ)、生存率について
  7. 手術
    膵臓癌の手術(膵頭十二指腸切除、膵体尾部切除など)について
  8. 放射線療法・化学療法(抗がん剤治療)
    膵臓癌の放射線療法・化学療法(抗がん剤治療)、抗がん剤の種類や効果判定基準、抗がん剤の副作用について
  9. 再発・遠隔転移
    膵臓癌の再発、遠隔転移(肺、肝臓、骨、脳など)について
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