膵臓癌の予後改善を目指すために

すい臓がん(膵臓癌)治療の第一歩は正しい現状把握から

このページをご覧頂いているのは、すい臓がん(膵臓癌)と診断された患者様や、ご家族・ご親戚・ご友人など大切な方がすい臓がん(膵臓癌)と診断された方だと思います。

これからすい臓がん(膵臓癌)の治療を受ける方や現在治療中の方もいらっしゃるでしょうし、すい臓がん(膵臓癌)の手術を行ったが再発や転移が不安だという方もいらっしゃるかもしれません。

進行すい臓がん(膵臓癌)のため手術適応とならない方や、手術後に放射線治療や抗がん剤の治療など積極的治療を行ってきたが、治療の甲斐なくすい臓がん(膵臓癌)の病状進行を抑えることができず医師から辛い宣告をされた方もいらっしゃることでしょう。

当院では患者様の身体になるべく負担のない、QOL(生活の質)を重視した治療を心掛けています。

すい臓癌(膵臓癌)の種類

膵臓から発生したがんのことを一般に膵癌と呼びます。膵臓は胃の後ろにある長さ20cmほどの細長い臓器です。

右側はふくらんだ形をしており左側は細長い形をしています。右側を頭部、左側を尾部、その間の1/3ほどを体部と呼び、それぞれの部位に発生したがんを膵頭部がん、膵尾部癌、膵体部癌と言います。

膵臓の主な働きは消火液(膵液)をつくること(これを外分泌という)と血糖を調節するホルモン(インスリンやグルカゴン)をつくること(これを内分泌という)です。膵臓にできるがんのうち90%以上は膵液を運ぶ膵管から発生する膵管がんです。膵臓がんとは通常、膵管癌のことをさし、内分泌細胞から発生する膵内分泌腫瘍とは性質が異なります。

膵臓癌は早期発見が困難な難治性のがん

膵臓癌治療においては、主に外科的手術・放射線療法、化学療法(抗がん剤治療)などの治療が柱となります。

膵臓癌は初期症状に乏しく、早期発見が非常に困難ながんです。

また、極めて進行が早く、食欲不振や体重減少、腹部(みぞおち周囲)の痛み、背部・腰部の痛み、下痢や便秘など自覚症状が現れれたときには既に進行がんとなっていて手術適応とならないことも少なくありません。

膵臓癌が進行してしまうと手術ができなくなり、癌根治を目指すことが難しくなってしまいますが、患者様のQOL(生活の質)を維持し元気・食欲を維持していくために体力を付け、免疫を整えていく事は意義があると考えます。

膵臓癌は手術しただけでは安心できない

膵臓癌の手術は膵頭十二指腸切除など体への負担が大きく難易度の高い手術であるため手術中に亡くなってしまう方や手術後退院することなくなくなってしまう方も少なからずいらっしゃいます。

膵臓癌の場合、過酷な手術を乗り越えたとしても安心はできません。ステージ1の早期がんで手術を行い、きれいに癌を切除できたようにみえても(根治手術後でも)1年生存率は約50%、取り残しがあった場合(姑息手術の場合)の1年生存率は約10数%にとどまる難治性の癌です。

高率で手術後に再発してしまうため、膵臓癌の手術後には化学療法(抗がん剤等)や放射線療法などが積極的に行われますが、副作用に苦しんでいる方が多く見受けられます。

膵臓癌の根治手術後、進行度によっては再発を予防する目的で化学療法(抗がん剤治療)が積極的に行われますが、副作用に苦しんでいる方が多く見受けられますし、抗がん剤の治療を受けたからといって再発しなくなるというものでもありません。

手術後に抗癌剤治療を受けることで「統計的に数%再発のリスクが低くなる」ということですから、副作用が強いためQOLが著しく低下してしまうようでしたら抗がん剤治療を中断したほうが患者さんの不利益が少なくなるということも十分に考慮する必要があります。
※治療継続の判断は必ず担当医師にご相談下さい。

膵臓癌が再発・転移した時の治療

手術後に再発・転移した膵臓癌の治療は抗がん剤の治療が中心となりますが、癌の進行を抑え続けることは難しく症状緩和が主な目的になることを知っておく必要があります。

初診時に肝臓や肺などに転移を有する進行がんと診断された場合は手術適応とはなりません。この場合も抗がん剤治療が中心となりますが、やはり長期にわたり病状進行を抑えていくことは難しいのが現実です。

再発を心配するあまり精神的に不安定になったり、副作用で辛い思いをしたり、あるいは病状悪化を十分に抑えることができずに苦しまれている方は本当に多く見受けられます。

早期膵臓がんの再発・転移を防ぎ、進行膵臓癌でも充実した人生を過ごすために

膵臓癌の治療は手術でがん細胞を取り除いたら終わりではありません。放射線療法や化学療法(抗がん剤)で叩けば簡単に膵臓癌が治るわけでもありません。

根本的に膵臓癌を克服する、あるいは克服できなくとも膵臓がんとの共存を目指すには、膵臓癌になってしまった原因が何かを考え、膵癌が再発しにくい体内環境を作ることが大切だと思います。さらには治療中、治療後の生活の質を保ち精神的にも肉体的にも安定した豊かな人生・満足度の高い人生にすることがとても大切ではないかと思います。

大学病院やがんセンターなど癌拠点病院でたとえ「治療法は無い」と告知をされてしまっても、できることはありますし、生活の質を保つ、あるいは向上させる術はあるかもしれません。

現在の治療効果が十分あり、生活の質にも満足していて、今後の不安もまったく無いのであればとてもすばらしいことだと思います。

しかし、少しでも悩まれているようであれば闇雲に治療を受け続けるのではなく、治療を補完するいろいろな方法・考え方があるということを知ることは、今後の闘病生活に役立てるものと思います。

膵臓癌の治療に際し、まず当HPで膵臓癌に関する情報を知っていただき、これからの治療に役立てていただければと思います。

当院では膵臓癌と診断されてもQOL(生活の質)を維持していくためには体力を付け、免疫を整えていく事が大切だと考えています。
 
当院では患者さんやご家族・ご親戚・ご友人など皆様の笑顔が戻るように最大の努力を惜しむことなく相談・診察にあたります。

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膵臓癌情報目次

  1. 治療、症状、膵臓癌を克服する治療法
    今ご覧いただいているこのページです
  2. 膵臓癌の特徴、発生原因
    膵臓癌の種類(組織型)と特徴、発生原因について。
  3. 膵臓癌の初期症状|進行時の症状
    膵臓癌の初期症状や進行した時の症状、黄疸などの自覚症状について。
  4. 膵臓癌の検査-画像検査
    超音波検査(エコー検査)や超音波内視鏡検査(EUS)、CT検査(CTスキャン)、内視鏡的逆行性胆管膵管造影(ERCP検査)、磁気共鳴胆管膵管造影(MRCP検査)、血管造影検査、PET検査について
  5. 膵臓癌の検査-血液検査(腫瘍マーカー)
    膵臓癌の腫瘍マーカー(CA19-9やDUPAN-2、Span-1、エラスターゼ1、CEAなど)について
  6. 膵臓癌のステージと生存率
    TNM分類による膵臓癌の進行度(ステージ)、生存率について
  7. 膵臓癌の手術
    膵臓癌の手術(膵頭十二指腸切除、膵体尾部切除など)について
  8. 膵臓癌の放射線療法・化学療法(抗がん剤治療)
    膵臓癌の放射線療法・化学療法(抗がん剤治療)、抗がん剤の種類や効果判定基準、抗がん剤の副作用について
  9. 膵臓癌の再発・遠隔転移
    膵臓癌の再発、遠隔転移(肺、肝臓、骨、脳など)について
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  • 膵臓癌の初期症状、進行膵臓癌の症状【国分寺鈴木医院】
  • 膵臓癌の画像検査-CT、超音波内視鏡、ERCPなど【国分寺鈴木医院】
  • 膵臓癌の腫瘍マーカー(血液検査)CA-19-9【国分寺鈴木医院】
  • 膵臓癌のステージ(進行病期)と生存率【国分寺鈴木医院】
  • 膵臓癌の手術【国分寺鈴木医院】
  • 膵臓癌の放射線治療・抗がん剤治療【国分寺鈴木医院】
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