大腸癌を早期発見するために

身体に異変を感じたら早めに受診を!

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大腸癌はリンパ節転移や他臓器への転移が「ある」か「ない」かで予後が大きく左右されます

しかし、大腸癌は初期の段階では自覚症状に乏しく、身体の異常を自覚してしばらく時間が経過してから検査を受けた時には既に転移してしまっていることも少なくありません。

従いまして、<大腸癌の初期症状・自覚症状>のページを参考にご自身の身体に異変を感じたらできる限り早めにお近くの医療機関を受診されることをお勧めします。

1年に一回スクリーニング検査を受ける

大腸癌を早期に発見するためには定期的にスクリーニング検査(便潜血反応検査)を受けることが有効です。

大腸癌の検査-問診、視診、触診、便潜血反応検査

便潜血反応検査

便潜血反応検査食事制限が不要で被験者の負担がなく検査の感度も良く、自覚症状のないときにがんを見つけることもできるため大腸癌の検査として広く普及しています

具体的には大便の一部を採取し、その中にヒトヘモグロビンと呼ばれる血液中の赤血球成分が含まれているかを調べる検査です。がんからの出血は間欠的におこるので通常2日分の便を採取して検査します。

便潜血反応検査は大腸がんの疑いがある人を見つけ出すスクリーニングの検査ですから、検査で陽性の結果がでても大腸癌と診断されるのは数3-5%の方に過ぎません。ですから、便潜血反応検査で陽性と診断されたら次の段階の検査を受けるようにしてください。また定期的に(毎年)検査を受けるように心がけることが肝要です。

また便潜血反応検査でがんと診断された方の半数以上は早期がんであり、何らかの症状があって大腸がんと診断されるた方のなかで早期がんと診断される割合(10-20%)と比較すると高率で早期がんが発見できることからの検査を受けられることをお勧めしたいと思います。

大腸癌の検査-問診

問診では血便や便が細くなることはないか、残便感があるか、下痢や便秘を繰り返していないか、腹痛はないか、貧血はないか、嘔吐があるかなどを問診で確認します。また、既往歴や家族歴、お酒やたばこなどについても確認します。

特に家族歴では家族性大腸腺腫症(家族性大腸ポリポーシス)や遺伝性非ポリポーシス性大腸がんの可能性も考慮します。

大腸癌の検査-視診

視診では、まぶたの裏側の色によって貧血が疑われることがあります。眼球結膜(白眼の部分)や皮膚の色が黄色であれば黄疸が、皮膚に浮腫(むくみ)があれば肝硬変や心不全を疑うことがあります。

また腹部の輪郭を見ることでさまざまな可能性を判断します。

大腸癌の検査-直腸指診

直腸指診は直腸がん(直腸癌)の有無を調べるもっとも簡単な検査です。下部直腸の進行がんでは直腸指針だけでほぼ診断がつくくらい重要な検査です。他に痔などの肛門周囲の疾患や前立腺、子宮頸部、膣、卵巣等の異常も調べることができます。具体的には医師は指手袋をつけた人差し指を肛門から直腸内に挿入して直腸内の異常の有無を調べます。

ただし、S状結腸がんや下行結腸がん、横行結腸がん、上行結腸がんなどを発見することはできません。

大腸癌の検査-直腸鏡検査

直腸鏡検査は直腸鏡を肛門から挿入し直腸内を検査する検査法です。患者さんは仰向けになるか体の左側を下にして横になります。直腸がん(直腸癌)はほぼ100%この検査で診断できます。

大腸癌の検査-肛門鏡検査

肛門鏡検査は肛門鏡を肛門内に挿入し肛門から直腸下部を直接観察する検査法です。患者さんは仰向けになるか体の左側を下にして横になります。

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