大腸癌の放射線療法

どのような時に大腸癌で放射線治療を行うか

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放射線療法は局所療法であり、治療の目的は大きく2つに分かれます。

1つ目は手術前のがん縮小、肛門やがんの周りの臓器(膀胱や子宮、前立腺など)の温存、術後の再発予防を目的とした術前補助放射線療法や術中・術後補助放射線療法です。

2つ目は手術で切除ができない進行がんや再発・転移したがんに対して症状を緩和するために緩和療法の一環として行う放射線療法です。

症状緩和を目的とした放射線治療は、出血を止めたり、神経症状を緩和したり、強い痛みを和らげるなどの効果が期待して行います。

また大腸癌が骨に転移したり(骨転移)、脳に転移した(脳転移)場合などに症状コントロールを目的とした治療も行われることがあります。

放射線治療の副作用-大腸癌の放射線療法

放射線治療を行う際の副作用としては、放射線を照射した範囲の皮膚炎(放射線性皮膚炎)や下痢・出血・腹痛などの症状があらわれる放射線性腸炎、膀胱炎などの照射後比較的すぐにあらわれる副作用と、照射後半年から1年以上経過して現れる副作用とがあります。

放射線性皮膚炎

放射線性皮膚炎では放射線が照射された皮膚に日焼けのような症状がおこります。具体的には皮膚の乾燥や皮膚のかゆみ、痛み(疼痛)、皮膚に熱をもつ熱感、皮膚が赤くなる発赤、色素沈着などです。

放射線性腸炎、膀胱炎、その他の副作用

放射線性腸炎は放射線を照射した範囲に腸があった時に起こります。具体的には水分や栄養の吸収がうまくできなくなる吸収障害が起こったり、腸の粘膜から粘液が過剰に分泌され出血を伴ったり、膀胱炎になるためひん尿や血尿などの症状が現れることもあります。また全身がだるくなる全身倦怠感なども副作用として現れることがあります。

 

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