胆管癌の外科手術

胆管癌の手術療法

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胆管癌の治療には、手術療法、放射線療法、化学療法(抗がん剤)などがあります。

胆管癌は手術後の予後が悪い癌ですが、化学療法や放射線療法の効果は低いため、がんの治癒を期待できる治療の中心は手術療法となります。

しかしながら、根治手術が行われた患者においても術後に再発が認められることが少なくないという事実があります。

■全国胆道癌登録調査報告による治療法別の生存率

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また、胆管癌の手術は標準手術でも周辺臓器を一緒に切除する大手術であり、術死(術後1ヶ月以内に死亡すること)や術後在院死亡(術後一度も退院することなく死亡すること)も多くなるため、胆管がんの手術に対しては十分な検討が必要です。

例えば胆管癌の浸潤範囲が肝門部胆管や上部胆管から中部、下部胆管まで拡がっているときには肝臓と膵臓の療法を同時に切除しなくてはなりませんが、このような大規模な手術は身体への負担がとても大きく安全にできるとは言えません。

胆管癌を手術で取り除くことだけに重点を置いてしまいますと、「がんは取りきれたが患者さんはなくなってしまった」というような事態になってしまうのです。ですから、胆管がんや胆嚢がん、十二指腸乳頭部がんなど胆道癌の手術には事前の十分な検討が大切になるのです。

胆管癌の手術適応基準は一般的に下記の通りです。

  1. 肝臓転移や肺転移などがない
  2. 腹膜播種(おなかの中にがんが拡がっている状態)がない
  3. 大きな血管にがんが拡がっていない
  4. 周囲のリンパ節に多数の転移がない

胆管癌の手術療法の選択肢

胆管癌の手術では定型手術といったものがなく、がんのできた場所や拡がり具合によって安全性と根治性を慎重に見極めた手術が行われます。一般には次のような手術が基本となります。

胆管癌の外科手術-膵頭十二指腸切除

膵頭十二指腸切除は、中部胆管がん(中部胆管癌)や下部胆管がん(下部胆管癌)で行われる手術で、十二指腸と胆管、胆のうを含めて膵頭部を切除します。切除後には、膵臓、胆管、消化管の切除した部分をつくり治す「再建」が必要になります。

がんが胃の近くにある場合には胃の一部を切除することもあります。門脈という血管に癌の浸潤が疑われる場合は、門脈の一部も含めて合併切除を行い再建します。

胆管癌の外科手術-胆管切除

胆管切除は、中部胆管がんや上部胆管がん、肝門部胆管がんなどで行われる手術です。

胆管癌の外科手術-肝切除

肝門部胆管がんや上部胆管がんでは肝切除といって肝臓の一部を切除する手術が行われます。

胆管癌の外科手術-姑息手術

がんが進行している場合には、症状を取り除くことを目的とした手術が行われることもあります。例えば、胆管が詰まっている場合には胆管と小腸とをつなぐことで胆汁の流れを確保する手術が行われる事があります。また、十二指腸が詰まっている場合には、胃と小腸とをつなぐバイパス手術を行い食事が取れるようにすることもあります。

胆管癌手術後の予後を改善するために

胆管癌の手術は技術的にも難しく、また早期の胆管癌でも再発率が高いことはご理解いただけたかと思います。

当院では胆管癌術後の予後を改善するために積極的に代替医療を取り入れることをお勧めしています。詳しくは胆管癌の無料相談をご利用ください。

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