胆管癌の予後を改善する治療法

胆管癌治療の第一歩は正しい現状把握から

胆管癌はどこにできる?

胆管癌は胆道がんのうち胆管部分にできるがんのことを指します。

胆管癌には肝臓の中にある胆管にできる肝内胆管がん(肝門胆管細胞がん)や肝臓の外にある胆管にできる肝外胆管がん、肝臓の出口で左右の胆管が一緒になったところにできる肝門部胆管がん、そして胆管と膵管が合流して十二指腸に流れ出る乳頭にできる十二指腸乳頭部がん(乳頭部癌)などがあります。

一般に肝臓外にできたものを胆道がん(胆道癌)、肝臓内にできたものを肝内胆管がん(胆管細胞がん)といって区別します。胆道がん(胆道癌)は胆管がんや胆のうがん、乳頭部がんに分けられます。

胆管癌治療中の方、これから治療を受ける方へ

このページをご覧頂いているのは、胆管癌と診断された患者様や、ご家族・ご親戚・ご友人など大切な方が胆管癌と診断された方だと思います

これから胆管癌の治療を受ける方や現在治療中の方もいらっしゃるでしょうし、胆管癌の手術を行ったが再発・転移が不安だという方もいらっしゃるかもしれません。

進行胆管癌のため手術適応とならない方や、手術後に放射線治療や抗がん剤の治療など積極的治療を行ってきたが、治療の甲斐なく胆管癌の病状進行を抑えることができず医師から辛い宣告をされた方もいらっしゃることでしょう。

胆管癌治療においては、主に外科的手術・放射線療法、化学療法(抗がん剤等)などの治療が柱となります

胆管癌は胆汁の通り道である胆管(直径約1cm)にできるがんなので比較的早い段階で胆汁の流れが悪くなり黄疸症状がでて見つかることが多いがんです。しかし胆管粘膜から発生した胆管癌の一部はインクが紙にしみこむようにして広がり(浸潤性)大きな塊を作らず、初期症状に乏しいため早期発見を困難なことがあります。

胆管癌は進行も早く、かゆみや白色の便、目や皮膚が黄色くなる黄疸が現れれたときには既に進行がんとなっていて手術適応とならないことも少なくありません。他に全身の倦怠感や食欲不振、腹部や背中、腰などに痛みを伴うこともあります。

黄疸症状が見られたときには放置せずにできる限り早く医療機関を受診することが胆管癌の早期発見には大切です

胆管癌の手術は肝臓を大きく切除する必要があったり、すい臓を一緒に切除することが必要であるなど体への負担が大きく難易度の高い手術であるため手術中に亡くなってしまう方や手術後退院することなくなくなってしまう方も少なからずいらっしゃいます。

過酷な手術を乗り越えたとしても安心はできません。ステージ1の早期がんで手術を行い、きれいに癌を切除できても(根治手術後でも)再発する率は低くはありません。ステージ3、ステージ4などの進行した胆管癌では切除できた場合でも5年生存は困難なのが現状です。全国胆道がん登録調査報告によれば全切除例の1年生存率は70%、3年生存率37%、そして5年生存率は26%にとどまります。(非切除例では1年生存率22%、3年生存率3%)

極めて高率で手術後に再発してしまうため、進行胆管癌の手術後には化学療法(抗がん剤等)や放射線療法などが積極的に行われますが、副作用に苦しんでいる方が多く見受けられます

手術後に再発・転移した胆管癌の治療は抗がん剤の治療が中心となりますが、症状緩和が主な目的になることを知っておく必要があります。

初診時に肝臓や肺などに転移を有する進行がんと診断された場合は手術適応とはなりません。この場合も抗がん剤治療が中心となりますが、やはり長期にわたり病状進行を抑えていくことは難しいのが現実です。

再発を心配するあまり精神的に不安定になったり、副作用で辛い思いをしたり、あるいは病状悪化を十分に抑えることができずに苦しまれている方は本当に多く見受けられます。

このように考えますと、西洋医学的な治療だけでは本当の意味で満足のいく胆管癌治療が行えていないのではないかと思われるのです。

胆管癌の治療は手術でがん細胞を取り除いたら終わりではありません。放射線療法や化学療法(抗がん剤)で叩けば簡単に胆管癌が治るわけでもありません。

根本的に胆管癌を克服するには、胆管癌になってしまった原因を知る必要がありますし、胆管癌が再発しにくい体内環境を作ることも必要です。さらには治療中、治療後の生活の質を保ち精神的にも肉体的にも安定した豊かな人生・満足度の高い人生にすることがとても大切ではないかと思います

いわゆる西洋医学の最先端の病院で「治療法は無い」と告知をされた患者さんでも、西洋医学以外に目を向ければ治療の選択肢はありますし、生活の質を保つ、あるいは向上させる術はいくつも残されています。

現在の治療効果が十分あり、生活の質にも満足していて、今後の不安もまったく無いのであればとてもすばらしいことだと思います。

しかし、少なからず不安や不満があるのであれば、そして、治療効果が得られているのか・得られていないのか判断に迷う状況にあるのであれば、ただ闇雲に治療を続けていくのではなく、いろいろな方法・考え方があるということを知ることは、今後の闘病生活に役立てるものと思います。

鈴木医院では患者さんやご家族・ご親戚・ご友人など皆様の笑顔が戻るように最大の努力を惜しむことなく診察にあたります。全力で相談を受けたいと思います。

胆管癌の治療に際し、まず当HPで胆管癌に関する情報を知っていただき、これからの治療に役立てていただければと思います。

目次

  1. 治療法、症状、生存率
    今ご覧いただいているこのページです
  2. 特徴、発生原因
    胆管癌の種類(組織型)と特徴、発生原因について。胆石や胆嚢炎、胆管炎、潰瘍性大腸炎、クローン病、原発性硬化性胆管炎、膵管胆管合流異常症など胆道系疾患と胆道がん。体格指数(BMI)と肝外胆管がん
  3. 初期症状|進行胆管癌の症状
    胆管癌の初期症状や進行した時の症状、黄疸などの自覚症状について。
  4. 検査-画像検査
    超音波検査(エコー検査)や超音波内視鏡検査(EUS)、CT検査(CTスキャン)、内視鏡的逆行性胆管膵管造影(ERCP検査)、磁気共鳴胆管膵管造影(MRCP検査)、血管造影検査、PET検査について
  5. 検査-血液検査(腫瘍マーカー)
    胆管癌の腫瘍マーカー(CA19-9やDUPAN-2、Span-1、エラスターゼ1、CEAなど)について
  6. 進行度(ステージ)と5年生存率
    TNM分類による胆管癌の進行度(ステージ)、生存率について
  7. 手術
    胆管癌の手術(膵頭十二指腸切除、膵体尾部切除など)について
  8. 放射線療法・化学療法(抗がん剤治療)
    胆管癌の放射線療法・化学療法(抗がん剤治療)、抗がん剤の種類や効果判定基準、抗がん剤の副作用について
  9. 再発・遠隔転移
    胆管癌の再発、遠隔転移(肺や肝臓、腹膜播種、骨、脳などに転移)した時の治療、症状など
  10. 症状緩和、予後改善
    胆管癌治療の副作用軽減、生活の質改善(QOL改善)そして予後を改善するためにできること。
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